2008年6月アーカイブ

 前回に引き続き、それぞれの通貨の特徴を私なりに紹介していこうと思います。前回は、先進国の通貨を紹介しました。今回は、新興国通貨およびドルペッグ制の通貨を紹介していこうと思います(クロス円で紹介しています)。

「ランド」~超高金利 資源国の代表選手

・資源高を背景に世界中からマネーが集まっている
・超高金利通貨
・人気通貨国だが、情報が少ないのが難点

 <世界的に資源にマネーが集中していますが、その代表的な国が南アフリカではないでしょうか。世界屈指の埋蔵量を誇る金などの資源保有国です。その資源を背景に、経済成長を遂げています。

 通貨的な魅力は高金利通貨であるということですが、情報が少ないのが難点でしょう。それからインフラ整備が追いつかず、電力不足で金が採掘できないという事態もあり、少し不安定ではあります。

 わかりやすいのは、インフレターゲットを設定している国であるということ。つまり、世間に出回るお金の量を意図的に増やして、ゆっくりとインフレにすることで、経済の安定を3~6%に設定しているのです。

 現在の南アフリカの政策金利は、11.50%。2008年の第1・四半期のインフレ率は、前年比7.8%。インフレターゲットから大きくずれると、利上げを実施して経済を安定させていく政策をとっています。ちなみに、南アフリカの政策金利の最高は、13.50%なので、今後インフレが加速するようなら、利上げもあるかもしれません。

 私なりのランドの感想ですが、買いやすい通貨&高金利なので、気に入っています。全力買いはしませんが、少しポジションを持っておくようにしています。

 さて、ではちょっと北上して、西アジアのほうに行ってみましょうか。

「リラ」~未知の領域!

・NO.1の高金利通貨
・政治的な問題あり

 「リラ」とは、トルコリラのことです。この通貨は、とりあえずNo.1の高金利通貨であることは確かです。毎日スワップ金利が約300円入ってくるのは夢のような通貨といえましょう。さらにレバレッジをかけると、もっとスワップ金利がふえふえします。しかし、そんな魅力的な通貨にも落とし穴がありそうです。

歴史的に見ると、結構やんちゃな国だな~という印象。というのも、2001年に金融危機に陥り、通貨の番人IMFの指導の下、-7%台だった実質GDPは、徐々に回復してプラス7%まで一応回復。

 さらに、消費者物価指数を見ると、1997年では85.7%。驚異的なインフレです。物価が85%も上がっているということですから。日本では考えられないですよね。ただでさえ、原油価格の高騰で家計の引き締めが入ってるというのに! 

 そんな驚異的にインフレの激しい国のトルコでしたが、2006年には8.0%→2007年7月には7.39%まで下げることに成功しました。しかし、まだまだ国的に不安定だなという印象です。

 それにしても、リラのチャートを見ていると、値動きが激しいです。ちゃんとリスク管理していないと、すぐにレバレッジが高くなってしまうので要注意ですね。気がついたら、あっさり貯めていたスワップ金利が吹っ飛ぶ危険性もありますから。あるいは、ロスカットなどの危険性大です。

 ちなみに、トルコに旅行に行ったことがあるのですが、紙幣を見ると、あまりのゼロの多さにビックリした記憶があります。

 では、次はアジアはアジアでも、東のほうです。

「香港ドル」~ドルペッグ制だから読みやすい

・米ドルペッグ制
・低金利通貨
・中国の好景気で安定した成長を続けている

 少しマイナーな通貨かもしれませんが、香港ドルを紹介しておこうかと思います。スワップもそれほど多くないので、あまり注目されていない通貨かと思います。

 ではまず「どうしてマイナーな香港ドルを買うの?」という疑問にお答えしましょう。この通貨の一番の特徴は「ドルペッグ制」です。ドルペッグ制とは、簡単にいうと、自国の通貨をドルに連動させる固定為替制度のこと。ドルペッグ制を用いると、ドルに対しての為替レートは安定するので、貿易などが安定することになります。デメリットとしては、アメリカの政策金利に合わせなければならないので自国の経済がどうあれ、無理やり連動していかなければなりません。

 執筆している現在、1US$=7.75~7.85HK$の間の変動で香港ドルは動いています。逆にいうと、この変動幅でしか動かないと決まっているということ。レンジが決まっているので、レバレッジもそれに合わせてかけやすいのです。

 ただし、サブプラの影響で米ドルは金利を下げていますが、香港はその影響を受けるどころか中国の高度成長に伴い、GDPも順調に成長しています。明らかにズレが生じています。香港がインフレに耐えられずに、ドルペッグを外れることも予想されるので、注意が必要になります。

目指すのは「負けない」投資を「続ける」こと

 前回から2回に渡り、通貨別の特徴を私なりに、簡単に紹介してみました。改めて見ていくと、その国の経済的な特徴が浮き彫りになりますし、通貨によって、アクティブだったり、動きがなかったり、スワップが低かったり、高かったりと本当にさまざまです。さらに、投資する人によって、得意とする通貨や思い入れのある通貨があったりします。

 とくに初心者の方は、早く結果を出したくて高金利の通貨に走りがちです。しかしそういう国は、国家としてまだまだ不安定な要素が多いので、通貨も不安定だというリスクもあります。リスクヘッジは普段から気をつけておく方が良いですね。

 ポイントはロングする前に、自分がどこまでの暴落に耐えられるか計算してから保有すること。投資は9割が負ける世界だといわれています。残り1割に残るのは至難の業! ですから、いかに「勝つか」よりも、いかに「負けないか」を重視した投資方法が最後に笑うのかな~と思うこのごろです。

 そして繰り返しになりますが「楽しいこと」は重要です。楽しくないと続きませんから。ちなみに私事ですが、一足早い夏休みをとって、セブ島に旅行に行くことにしました。

 旅行に行っても通貨の事が気になって楽しめないのは悲しいので、とりあえずポジションを決済するか、どんな暴落が来ても大丈夫なようにレバレッジをさらに低く設定して行こうと思ってます。過去にポジションを持ったまま旅行に行って、毎日相場が気になって、あまり楽しめなかった経験があります。しかし、今回はバッチリ楽しんできます!

(引用:【FX体験談】どの通貨を買ったらいい?に答えます② ~新興国・ドルペッグ制~

FX 新コース・コース変更機能や取扱通貨ペア追加などパワーアップ

株券・投信担保上限引上・スーパーチャートFX に1分足追加。「夏こそ24時間FXキャンペーン」実施


 カブドットコム証券株式会社は、2008年6月28日(土)から、外国為替保証金取引(FX)のコース名を保証金ベースの呼び方に変更し、保証金50万円と30万円のコース、コース変更機能、新たな通貨ペア「ユーロ/米ドル」「英ポンド/米ドル」を追加します。これにあわせて、「英ポンド/円」の「大レバ」の取扱を終了いたします。さらに、スーパーチャートFXで1分足も表示するようになります。

 また、2008年7月以降から(予定)、株券・投資信託の担保(保証金代用証券)を必要保証金の70%まで可能(現行は50%まで)とします。

 これを記念して、2008年6月6日(金)から2008年8月31日(日)まで「夏こそ24時間FXキャンペーン」を実施します。

 また、2008年7月以降の予定で、携帯電話のチャート対応や携帯電話でのログイン方法改善など、さらなるパワーアップへむけて準備しております。当社は、外国為替保証金取引(FX)の取扱を始めて2008年5月で1周年を迎えました。今回のパワーアップにより、さらに多くのお客さまにご利用いただくことを期待しています。


 ●保証金50万円と30万円のコースを追加(米ドル/円の場合レバレッジ倍率2~4倍程度)
 ●新たな通貨ペア「ユーロ/米ドル」「英ポンド/米ドル」の取扱を開始
 ●コース名変更

【各コースと通貨ペア毎の必要保証金とレバレッジ】
 (※関連資料参照)

【コース名と各コースの必要保証金/レバレッジ】 ※「米ドル/円」の場合
   (※関連資料参照)


●コース変更機能追加
 新規建ての際に選択した保証金コースを、建玉保有中でも変更できるようになります。たとえば、「米ドル/円」を保証金10万円コースで建てて、保証金30万円がFX口座にある場合、保証金30万円コース、5万円コース、2.5万円コースへ変更することが可能となります。

 このコース変更機能により、建玉保有中に、投資スタンスを変えたい場合でも、手数料を負担して建玉を一旦決済、新規建てしなおす必要がなくなります。

●スーパーチャートFXに1分足追加
 合計30種類以上のテクニカル指標を搭載した、分析力・機動性・カスタマイズ性に富んだチャートで人気のスーパーチャートFXに「1分足」が追加になります。リアルタイムの為替レート更新のスーパーチャートFXの魅力がますます増大します。FX口座をお持ちのお客さまなら、どなたでも【無料】でご利用いただけます。
 ※1分足チャートのイメージ(開発中画面につき、実際と異なる場合があります)
 カブドットコム証券 http://kabu.com 東証1部【8703】

●「英ポンド/円」の大レバ取扱終了
 「英ポンド/円」の大レバ(保証金2.5万円コース)は、2008年6月27日(金)をもって、取扱を終了いたします。2008年6月28日(土)から、新規建ては行っていただけませんが、保有中の建玉は、お客さまご自身で、もしくは自動ロスカットにより決済されるまで有効です。

●担保にできる株券・投資信託の上限UP(2008年7月以降~予定)
 担保には、現金のみならず、株式や投資信託もご利用いただけます。株券や投資信託を担保にできる2008年7月以降から(予定)、株券・投資信託の担保(保証金代用証券)を必要保証金の70%まで可能(現行は50%まで)とします。
 これまで以上に、より資金効率に優れた外国為替保証金(FX)取引が可能となります。
 当社ではお預かり資産(現金・株式等)を一元管理するシステムを採用しており、シームレスで効率的な資産活用が可能です。特に株券については、銘柄を選択して利用先を指定することで、FXだけではなく、信用取引、先物・オプション取引の担保として利用可能です(特許出願中)。株券も担保として利用することで、より少ない現金でのお取引が可能です。

(引用元:日経プレスリリース「カブドットコム証券

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